こんばんは!
6番隊隊長の新津です。
いよいよ、夏の祭典第3回TrainingCampまで、残り一か月になりました。
IKJ一生懸命塾では各隊、各セクション、いよいよ活動真っ盛り。
まさに“EXCITING SUMMER”です!
第3回TrainingCampは第6期の集大成。
第6期のスローガンは“魂の継承~五期越え~”
“戦える人財”を目指してきました。
“戦える人財”とは自分の意志を貫ける人。
皆さんは、意志を貫く人ってどんなイメージですか?
意志を貫くといっても、意外に難しい。
なぜなら人間は弱いから。
どんなに強い意志をもっても、私利私欲に負けてしまったり、マイナスな現象や外的要因が起こると諦めてしまいがち。
自分の意志を貫く人財の理想像に、米沢藩第9代藩主、上杉鷹山がいます。
上杉鷹山はG-5リーダーシップ演習のテーマにもあるほど、IKJ一生懸命が掲げる理想のリーダー像の一人です。
今回のブログでは上杉鷹山について書きたいと思います。
上杉鷹山は今から250年ほど前の米沢藩の藩主です。
上杉鷹山の藩主に就任したのは1767年。
このとき鷹山はまだ17歳でした。
元々は日向の出身で、9歳のころ、上杉家と鷹山の母とのつながりで、上杉家の相続人になることが決まりました。
この時代、江戸では老中田沼意次によるワイロ政治が横行していました。
ワイロ政治とは
「金や品物をくれる人間は、それだけ誠意があるという証拠。ワイロをくれる人間を優先的に出征させ、便宜を図る」
というもの。
当然米沢藩の重役たちは
「藩政改革で、取り越し苦労するよりも、ワイロを用いる方が楽な政治に政治ができるのでは」
とすすめたのですが、
鷹山は
「民の汗であり、油である年貢を、ワイロなどには使えない、米沢藩は自力で更生しよう。政治家は徳の人でなければならない」
と一切のワイロを用いず、政治を行いました。
上杉鷹山は決して楽な道を選ばず、多くの困難に立ち向かい、戦った藩主です。
では、上杉鷹山の改革の原動力はいったいなんだったのか。
それは「民が富むこと」。
鷹山は「改革は、愛といたわりがなくてはならない」
と訴え続けました。
たとえ財政再建のための行政改革、経営改革であっても、その対象となる人々への愛といたわりがなくては決して成功しないということを、感じ取ったのです。
そして、わずか17歳で自分の経営改革は、決して藩政府を富ませるために行うのではなく、むしろ半民を富ませるために行うものでなければならないと思うようになったのです。
しかし、藩士全員が上杉に賛同するはずがありません。
米沢藩藩主である上杉家は、上杉謙信の流れを汲んでいます。
そのため、藩がつぶれそうなほど財政難になっても、古くからのしきたりや風土のために多額の資金を使っていました。
上杉鷹山はそんなしきたりや風土を改革しようとするのですが、そのことに対して、
「他の藩から来たのだから、上杉家のしきたりを理解していない」
「米沢藩の文化を壊すつもりだ」
「まだ藩主になるには若すぎて、考えが浅い」
など、痛烈に批判されます。
鷹山に協力する藩士はごく一部で、それ以外は鷹山の改革案に対し、憤り、無視し、シラケていた藩士がほとんどでした。
しかし、鷹山はどんな批判があろうとも、どんな試練があろうとも決して諦めず、民の幸せのために、戦い続け、米沢藩を立て直したのです。
その生き様から多くのことを学ぶことができます。
現代でも多くの経営者が、上杉鷹山を理想のリーダーとあげるほどです。
私たちの生きる日本社会は資本主義という仕組みで成り立っています。
資本主義とは、資本の運動が基本原理となる体制のこと。
つまり、「損」か「得」かの社会です。
そんな日本に生まれ、育ち、暮らしていくうちに、いつの間にか
物事の判断基準が「損」か「得」かのみになってしまいがちです。
「損」か「得」か。
損得で判断することはもちろん重要です。
特に、お金は人生で一番必要なものとも言われています。
ただ、それだけではないことを上杉鷹山は教えてくれます。
何があっても自分の志を絶対に曲げないこと。
諦めなければ必ず想いは叶うこと。
自分が変われば、組織は変わること。
時に優しく、時に厳しく、時に強く、時に弱く、リーダーとしての率先垂範の姿。
自分の身を削ってまでも、民のために尽くすこと。そして、その根源には民への愛があるということ。
そして、どんなマイナスな現状があろうとも、自分の意志を貫き、不屈の精神で戦い抜きました。
IKJ一生懸命塾では、日々活動を通じて、第三の変革期といわれる今の日本で必要とされている人財は何なのかと考えています。
まさに、上杉鷹山はIKJ一生懸命塾が目指す
「国を想える他人を想える真金の如き強き人財」
そして、まさに“戦える人財”
なんだと私は思います。
ブログの先頭でも述べましたが、私たちIKJ一生懸命塾塾生は今、TrainingCampに向けて日々奮闘中です。
第6期も4か月が過ぎ、イベントまで一か月に迫りました。
この一か月間、様々なことがあるでしょう。
思い通りにいかなかったり、
忙しさのあまりいっぱいいっぱいになったり、
壁にぶつかって挫折したり、
大変なときも、苦しいこともあるかもしれません。
でも、そんなとき上杉鷹山を思い出してほしい。
誰かのために頑張ることが、大きなエネルギーになることを教えてくれるはず。
志は必ずかなうということを教えてくれるはず。
人の心を動かすには、自分が熱い火種にならなくてはならない。ただ、どんなにシラケている人も必ず熱くなることができるということを教えてくれるはず。
TRAINING CAMPというイベントにただ参加するだけではなくて、
「突き抜けるほどの一生懸命」を体現できるイベントにしましょう。
それがまさに「EXCITING SUMMER 若人の祭典」です。
IKJ一生懸命塾にとっても、私たち塾生にとっても“原点”と思えるようなイベントにしましょう。
一緒に“戦える人財”になりましょう!
残り一か月。
ワクワクが止まりません!
CLUB THE 一生懸命 YMT 6番隊隊長 東京理科大工学部4年 新津慶太